格付け記号の体系(格付けの定義)

S & P ムーディーズ R & I 日本格付研究所 Fitch

1 AAA
債務を履行する債務者の能力は極めて高い
A a a
信用力が最も高いと判断され、信用リスクが最低水準にある債務に対する格付
AAA
支払能力は最も高く,
多くの優れた要素がある。
AAA
債務履行の確実性が
最も高い
AAA
最も高い信用力。
信用リスクが最も低いと予想していることを示す。 金銭債務の履行能力が極めて高い場合に付与される。 予見し得る事由がこの能力に悪影響を与える可能性は非常に低いと考えられる。
2 AA+ Aa1 AA+ AA+ AA+
3 AA
債務を履行する債務者の能力は非常に高く, 最上位の格付け AAA との差は小さい
Aa2
信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い債務に対する格付
AA
支払能力は極めて高く,
優れた要素がある。
AA
債務履行の確実性は
非常に高い。
AA
非常に高い信用力。
信用リスクが非常に低いと予想していることを示す。 金銭債務の履行能力が非常に高いことを示している。 この能力が予見し得る事由により著しく損なわれることは無いと考えられる。
4 AA − Aa3 AA − AA − AA −
5 A+ A1 A+ A+ A+
6
債務を履行する債務者の能力は高いが, 上位2つの格付けに比べ事業環境や経済状況の悪化の影響をやや受けやすい
A2
中級の上位と判断され, 信用リスクが低い債務に対する格付

支払能力は高く, 部分的に優れた要素がある

債務履行の確実性は高い。

高い信用力。
信用リスクが低いと予想していることを示す。 金銭債務の履行能力は高いと想定されるが, 経営または経済環境の悪化がこの能力に及ぼす影響は, 上位格付の場合より大きくなり得る。
7 A − A3 A − A − A −
8 BBB+ Baa1 BBB+ BBB+ BBB+
9 BBB
債務履行のための財務内容は適切であるが, 事業環境や経済状況の悪化によって当該債務を履行する能力が低下する可能性がより高い
Baa2
中級と判断され、信用リスクが中程度であるがゆえ, 一定の投機的な要素を含み得る債務に対する格付
BBB
支払能力は十分であるが, 将来環境が大きく変化した場合, 注意すべき要素がある。
BBB
債務履行の確実性は認められるが, 上位等級に比べて, 将来 債務履行の確実性が低下する可能性がある。
BBB
良好な信用力。
信用リスクが現在は低いと予想していることを示す。 金銭債務の履行能力は概ね十分にあると考えられるが, 経営または経済環境の悪化がこの能力を損なう可能性がより高い。
10 BBB − Baa3 BBB − BBB − BBB −

11 BB+ Ba1 BB+ BB+ BB+
12 BB
他の「投機的」格付けに比べて当該債務が不履行になる蓋然性は低いが, 債務者は高い不確実性や, 事業環境, 金融情勢, または経済状況の悪化に対する脆弱性を有しており, 状況によっては当該金融債務を履行する能力が不十分となる可能性がある
Ba2
投機的と判断され、相当の信用リスクがある債務に対する格付。
BB
支払能力は当面問題ないが, 将来環境が変化した場合, 十分注意すべき要素がある。
BB
債務履行に当面問題は無いが, 将来まで確実であるとは言えない。
BB
投機的。
特に経営または経済環境が時間の経過と共に悪化した場合, 信用リスクに対する脆弱性が高まることを示す。 ただし, 金銭債務の履行に必要な経営または財務上の代替手段が利用可能な場合もある。
13 BB − Ba3 BB − BB − BB −
14 B+ B1 B+ B+ B+
15
債務者は現時点では当該金融債務を履行する能力を有しているが, 当該債務が不履行になる蓋然性は BBに格付けされた債務よりも高い。 事業環境, 金融情勢, または経済状況が悪化した場合には, 当該債務を履行する能力や意思が損なわれやすい
B2
投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付

支払能力に問題があり, 絶えず注意すべき要素がある。

債務履行の確実性に乏しく, 懸念される要素がある。

非常に投機的。
重大な信用リスクが現実に存在することを示す。
16 B− B3 B− B− B−
17 CCC+ Caa1 CCC+ CCC
現在においても不安な要素があり, 債務不履行に陥る危険性がある。
CCC+
18 CCC
当該債務が不履行になる蓋然性は現時点で高く, 債務の履行は, 良好な事業環境, 金融情勢, および経済状況に依存している。 事業環境, 金融情勢, または経済状況が悪化した場合に, 債務者が当該債務を履行する能力を失う可能性が高い
Caa2
投機的で安全性が低いとみなされ、信用リスクが極めて高い債務に対する格付
CCC
信用力に重大な問題があり, 金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
CC
債務不履行に陥る危険性が高い。
CCC
相当重大な信用リスク。
相当重大な信用リスクが存在することを示す。
19 CCC− Caa3 CCC−
債務不履行に陥る危険性が極めて高い。
CCC−
20 CC
当該債務が不履行になる蓋然性は現時点で非常に高い。 不履行は未だ発生していないものの, 不履行となるまでの期間に係わりなく, S&P が不履行は事実上確実と予想する場合に CC の格付けが用いられる
Ca
非常に投機的であり, デフォルトに陥っているか, あるいはそれに近い状態にあるが, 一定の元利の回収が見込める債務に対する格付
CC
発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。

債務不履行に陥っている。
CC
非常に高い水準の信用リスク。 非常に高い信用リスクを示す。
21
当該債務は, 不履行になる蓋然性が現時点で非常に高い上に, より高い格付けの債務に比べて優先順位が低い。 または最終的な回収見通しが低いと予想される

最も格付が低く, 通常 デフォルトに陥っており, 元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付

発行体のすべての金融債務が不履行に陥っていると R&I が判断する格付

極めて高い水準の信用リスク。 極めて高い信用リスクを示す
22
当該債務の支払いが行なわれていないか, S&P が想定した約束に違反があることを示す。
ハイブリッド資本証券以外の債務については, その支払いが期日通り行なわれない場合, 猶予期間の定めが無ければ5営業日以内に, 猶予期間の定めがあれば猶予期間内か 30 暦日以内のいずれか早い方に支払いが行なわれると S&P が判断する場合を除いて, D が用いられる。
また, 倒産申請 あるいは それに類似した手続きが取られ、例えば自動的停止によって債務不履行が事実上確実である場合にも用いられる。 経営難に伴う債務交換 (ディストレスト・エクスチェンジ) が実施された場合も, 当該債務の格付けは Ⅾ に引き下げられる。
DDD
23 DD
24
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